地域 | 人数 | 地域 | 人数 |
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西欧・中欧・北アメリカ | 220万人 | 東欧・中央アジア | 170万人 |
アジア・太平洋 | 590万人 | 中東・北アフリカ | 24万人 |
東部・南部アフリカ | 2,060万人 | 西部・南部アフリカ | 500万人 |
ラテンアメリカ | 190万人 | カリブ | 34万人 |
*上記の数字は、入手可能な最良のデータを基にして算出された推計値です。
エイズが初めて報告されてから40年が経とうとしている今日、効果的なHIV予防、治療、ケアとサポートへの普遍的アクセスを通じて、どれだけ早く新たな感染、差別、エイズによる死亡をゼロに出来るか、これが現在の課題である。
エイズに関連する死亡は最も多かった2004年(190万人)以降55%以上減少した。
抗 HIV 治療を受けている成人陽性者は全体の62%、大人が62%なのに対し15歳未満の子供は54%に過ぎない。
(UNAIDSレポート「世界のエイズ流行」2019年版参照)
新規HIV感染者報告数および新規AIDS患者報告数は、2008年以降、増加傾向から横ばいになりつつあります。しかし、2018年においても、新規HIV感染者報告数は940件、新規AIDS患者報告数は377件と年間1,317件の新規報告があり、累積報告件数は2018年末に30,149件になりました。
また、新規報告数全体に占める新規AIDS 患者の割合は30%前後と高い値のまま推移しており、これらの患者はエイズを発症してからHIV感染が判明するので、「いきなりエイズ」患者とも呼ばれ、特に中高年で割合が高く問題視されています。また、福岡県を中心に九州でエイズ患者が急増しているというニュースも話題となったように、海外からの観光客の増加によるリスク増にも警鐘が鳴らされています。
発表されている数字はあくまでも『報告数』であり、自分が感染していると気がついていない感染者を合わせると5倍から10倍になるのではないかとの専門家の意見も聞かれます。唯一感染を知ることができる方法はHIV検査を受けることであり、早期の検査と治療が必要です。そして感染を防ぐために何より必要なのは教育であり、予防教育の重要性はますます高まっています。
(厚生労働省エイズ動向委員会報告参照)